2016/02/05

アトリエ・ニッツ日本語翻訳版テストニット、Grand Large (1)始めました!


アトリエ・ニッツ (Atelier Knits)さんからとても光栄なことに、再び日本語翻訳版のテストニットのお話しをいただきました!アトリエ・ニッツさんとは前回、前々回ともにとても心に残る楽しいショールのパターン&テストをさせていただいたのですが、今回は初めてのウェアでのテストです。 パターンも素敵ですごく気に入ってしまい、すぐにお返事をしました^^

その素敵なパターンは、、

Grand Large by Lili Comme Tout


このデザイナーさんのパターンを編むのは私にとって初めてなのですが、幾つか気になるパターンがあって淡い色使いがとても素敵だなと思っていました。ただ、このGrand Largeに関してはまったく知らなかったので、こうして出会えたことが嬉しかったです。

今回の指定の糸は、Fingeringの中細糸。私が使うのは、madelinetosh merino lightのカラー:fallen cloud です。淡く複雑な、なんともニュアンスのあるカラーです。
昨年の秋にいろんなグレー色を編んでみよう♪と思って購入したものの、実際手にしたこの色は私にはとても難しく感じて手が出せないまま、とりあえず編んだスワッチを眺める日々が続いていました。
メリヤス編みでスワッチを編んでみた印象は、カセや巻の状態と比べるととにかくとにかく地味!です、笑
そして地味目なカラーなのに地味過ぎて逆に難しい…というのがざっくりな私の感想です。

こんな感じのライトブルー、ベージュ、グレー、チャコールがすべて混ざったような、そしてそれぞれの色が交互に主張していくような展開の色出。互いに溶け合う印象はなく、地味色それぞれが独立しているようなちょっと不思議な色同士の関係。とても難しいです。ソフトにまろやかになることなくそれぞれの淡い色の個が静かに続いていく、そんな感じです。よくよく見るとまとまらない。でもそれがけっして綺麗とは言い難いものだから、下手をするとなんだかきちゃない印象になってしまう。。。

↑実物はもうちょこっとグリーン寄りのグレーです。この色は画像に撮るのがとても難しい〜

真ん中は交互編みしたスワッチです。交互編みしないと時々現れる濃いチャコールゾーンが太い帯のように出てしまうので、それよりはこうして細めに散らしてうっすら横縞が入る方がいいかなと。そのうちうっすらじゃないところも出てくると思いますが。。

このパターンをいただくまで、正直なところ私はこのfallen cloudのtosh merino lightを持て余していました。ずーっといろんなパターンを見てはこれじゃないを繰り返して、もうこの毛糸は私には使いこなせない、とちょっとした悩みの種になっていた糸でした。いつか編み物をしなくなるときまで手元に残ってるんじゃないかと思いました。そのくらいどうしていいのかわからない色だったのですが、まさにこの地味さが活かせるようなパターンを紹介していただけて大喜びしたのは言うまでもありません。

編み進めるとより色の斑もはっきり出てくるし、bottom upなので見頃は裾から編んで面積が広くなればなるほどそれがわかるのですが、進めるにつれだんだんこのカラーが好きになってきました^^ パターンにこのカラーは凄く合う!と思ってしまったからなのか、とてもいいテンションでスタートしました。現在はこの先を編み進んでいるので、続きは次回の記事に書きます^^